Rain Shower

趣味の話を色々と

MENU

Nintendo Switchというハード

マンメンミ!

皆さんスプラトゥーン2してますか?

私のフォロワーの状況では普段家庭用ゲームをあまりしない層もスプラトゥーン2に興味を示していて、実際に買っている人が多くいる印象を受けます。

スプラトゥーン2は発売週に約64万本の売上を記録しました(パッケージ、ダウンロードカード版合算)。現時点でSwitchの国内販売数は約120万台程度なので、単純計算でSwitch購入者の2人に1人はスプラトゥーン2を購入している計算になります。(*1)

前作の初代スプラトゥーンWiiU)の初週販売本数は15.7万本だったので、わずか1作2年でここまでのブランド力を付けたソフトは、近年の国内ではなかなか無いのではないと思います。

 

そんなキラーソフトのスプラトゥーン2が発売してますます勢いに乗っているSwitch。

Amazonギフトを用いた詐欺やその被害者に無償でSwitchをプレゼントするなど色々な点で話題が尽きません。

ところでこのSwitchがいつ発売したか覚えていますか?

 

NintendoSwitchは今年の3月3日、ひな祭りの日に発売されました。

発売日、ゲームカードに最も苦い成分としてギネス登録されている「デナトニウムベンゾエイト」が塗られているという情報がTwitterでバズったのを私は覚えています。

まぁ私のツイートが関連ツイートで恐らく一番RTされたのもありますが。

それはさておき・・・

 

発売から約5ヶ月、なぜSwitchがここまで品薄になっているのでしょうか?

任天堂社長の君島氏は「(当日分は予約で埋まってしまったので)発売1週間程度でお客様に提供できると思う」と話し(*2)、ゲームショップGEOのバイヤーは「品薄はGW頃まで続くだろう」という予想を立てていました。(*3)

結果的にそれらを遥かに上回る品薄となっているわけですが、これには大きな理由があります。

 

WiiU時代の負の遺産

据え置き、携帯の両パターンで遊べるのがウリのSwitchですが、任天堂のスタンスとしてはあくまで据置機の新型ゲーム機のようです。

Switchの一世代前の据置機であるWiiUは、本体を売るごとに赤字が発生してしまういわゆる逆ざや状態での発売となりました。(*4)

このようになった背景として、スマートフォンタブレット機の普及、発展によってゲーム事業が厳しい状況に陥っていたのがあります。WiiUの特徴的なコントローラーであるタブレットコントローラーにもその影響がうかがえます。

とりあえずゲーム機を普及させソフトで売上を回収する、この考えでWiiUは発売されましたが現実は上手く進みませんでした。2017年3月末のWiiUの世界販売台数は1356万台と、前世代のWiiの1億163万台から約10分の1まで落ち込んでしまっています。この影響で任天堂はやむなく工場の生産規模を縮小させます。

そんなわけでWiiUよりも細くなった生産ラインですが、この生産ラインではSwitchと同時期にニンテンドークラシックファミコンミニの生産も行っていました。

これによりSwitchの初期生産分及び追加生産分が思うように準備できず、なかなか市場に出荷できない状況が生まれます。

任天堂はこの状況に危機感を抱きファミコンミニの生産ラインを停止させ、全てSwitchに置き換える形になりました。

しかしこの程度では品薄は解消せず現在に至るまで品薄が続いているというわけです。

 

ゼルダの伝説Botwの評価

もう1つの理由にSwitchのロンチタイトルであるゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの近年まれにみる高評価があります。

元々ゼルダの伝説は海外での人気が根強いタイトルでしたが、この作品はメタスコアで98点を獲得するなど発売前から非常に大きな期待をされていたゲームでした。

メタスコアとは様々なレビューサイトの点数を集計し数値化したもの

 多くのファンの期待を背負って発売したゼルダ最新作、北米ではSwitch発売数をソフトの発売数が上回るという珍事が発生するほどの評価を得ました。

一方日本では前作スカイウォードソードの売上が約36万本と任天堂ソフトでは中堅タイトル程度の評価になっていた中、初週に約18万本発売し初週約33万台のSwitchの半数以上に購入されるタイトルとなりました。(*5)

ゼルダシリーズ初のオープンワールドを搭載し、それを任天堂流に発展させた(任天堂いわくオープンエアー)ゲーム性はTwitterなどを中心に高く評価され、「Switchを購入したらとりあえずゼルダを買っておけ」と言われるレベルになりました。現時点では累計54万本を売り上げ、同日発売であるWiiU版も合わせると60万本を超える売り上げとなり、世界中で評価されたゼルダの伝説Botwによってゼルダシリーズは日本でも大きな復活を遂げたのです。

ウィッチャー3など大手オープンワールドRPG製作者もべた褒めするほどのゼルダ最新作を遊びたい人が「どうせ買うなら出たばかりの新しいハードを買おう」という考えでSwitchとゼルダを購入し、これが3月~4月頃の品薄に大きな影響を与えました。

 

以上品薄について2つの理由を上げましたが、現在進行系で起こっている品薄についてはこれらに加えて「スプラトゥーン勢による争奪戦」と「人気による転売需要の増加」があります。

今後も品薄が解消される見込みが立たないSwitchですが、任天堂が公式に7月~8月にかけて継続して出荷量を増やしていくとのコメントを出しています。(*6)

実際に先週末はヨドバシカメラやゲオなど多くの店で今までよりも多くの入荷があったという報告がTwitterで確認できます。

実際に現在私が働いているお店も先週はかなり多く入荷しました。

Switchが欲しいけど手に入らない!という人は今週末の入荷に備えて各店舗に電話などで情報を集めればきっと手に入れられると思います。

 

今までの任天堂と違うハード

さて、Switchの品薄について長々と書きましたがもう1つ、NintendoSwitchが今ままでの任天堂ハードに見られない売れ方をしている点についても書きたいと思います。

7月20日、スプラトゥーン2発売日の前日。ひょっこりSwitchで発売されたとあるソフトがあります。

Fate/EXTELLAです。

このソフトは昨年11月にPS4/PSVitaで発売され、合算で初週約16万本売り上げました。

限定版なども発売され多くのFateファンが購入したと思われます。

今年の4月、突然Switchに移植されることが発表され、上記の通り7月20日に発売されました。

 

N64以降の任天堂ハードはPSと比較すると「子供向け」「大衆向け」といった認識を持たれるようになり、ソフトもそのようなソフト以外はあまり売れない市場が構築されていました。Wiiで発売された「ゼノブレイド」など大衆向けではない作品で大きく売り上げた作品もありますが、これらは任天堂から発売されたソフトです。

前世代のWiiUの時代でもその流れは健在で、PS市場では大きな売上を誇る龍が如くシリーズがWiiUに移植されましたが、その初週売上は1900本以下という結果に終わっています。

他にもWiiUではロンチタイトルが11本発売されましたが、そのうち半分以上は週販集計不可となっています。この中には鉄拳、アサシンクリードFIFAといった有名シリーズも含まれています。

 

話を戻しましょう。

PS4/PSvita版が発売されてからわずか半年ちょっと、「サードの非大衆向けゲーム」は売れない市場、Fateという任天堂ハードで今までリリースされたことのない作品。そして何よりスプラトゥーン2の前日であるというこの条件で、Fate/EXTELLAは初週販売数が1万本を超えるという驚異的な結果を叩き出しました。(*1)

現在FGOFate/ApocryphaFateが注目されているとはいえこの数値は、これまでの任天堂ハードでは考えられなかったものです。

 

この1万本という売上は移植元が儲かったという単純な話では終わりません。

PS4のような高性能据置機でとても開発できない中小メーカーがPSVitaで販売するソフトは、だいたい1万~2万本で売上が取れると言われています。

特に今年Vitaで販売されているのソフトの半数近くを占めるADVゲーム(ギャルゲー・乙女ゲー)はこれに当てはまります。

年々市場が縮小傾向にあるVitaですが性能面でも限界がきており、日本一ソフトウェア魔界戦記ディスガイア5はVitaを切ってPS4単独で発売するなどを行っています。

ならVitaの後継機を発売すればそれで問題解決では?と考えると思います。

ですが恐らく現状Vitaの後継機が発売されることはないでしょう。

 

ソニーのゲーム部門であるソニーインタラクティブエンタテインメント(SIE)は様々な事情があって現在アメリカに本社を構えています。

アメリカではVitaが日本ほど売れず、SIEの株主の多くは「Vitaの後継機は必要ない」というスタンスを取っています。

本社がアメリカで株主も難色を示しているこの状況で日本のためにわざわざVita後継機を開発する可能性は低いと言えます。

 

このVitaの後継機問題に手を差し伸べたのが紛れもないSwitchなのです。

SwitchはVitaを超える性能を持ち、携帯性があるといった利点があります。

この2つの要点がVitaの後継機としての必要条件を満たしているといえるのです。

実際にSwitchには今までの任天堂ハードでは考えられなかったゲームの発売が既に決まっているので、代表的な2つを挙げます。

まず1つ目が「ANONYMOUS;CODE

シュタインズ・ゲートロボティクス・ノーツで有名な志倉千代丸氏によるADVゲームの最新作です。

そして2つ目が「よるのないくに2~新月の花嫁~」

アトリエシリーズ、アルネトリコシリーズで有名なガストによる新シリーズの2作目です。

キャッチコピーが「美少女と美少女が惹かれ合うRPGとなっている通り百合ゲーです。

この2つだけでも今までの任天堂ハードのソフトラインナップとは一味違うと感じて頂けると思います。

これらのソフトはVita版も存在しますが今後もシリーズが続いていく場合、おそらく開発の事情からVitaは外されるでしょう。

そこにSwitchが入るかどうかは今後の売上次第ですが、Fate/EXTELLAの売上から考えても十分に期待できると私は考えています。

 

 

任天堂が満を持して発売した新型ゲーム機は、国内外を問わず非常に多くのユーザーの注目を集める商品となっています。

そしてこのゲーム機は特徴的なギミックだけでなく、ソフトウェアの面でもこれまでと違った体験を提供してくれるゲーム機だと私は考えています。

ソシャゲの台頭で「家庭用ゲームは終わった」と言われ続けた環境を一瞬で吹き飛ばし、1台で据置機と携帯機を体験できるゲーム機NintendoSwitch。

あなたも体験してみませんか?

 

 

出典

*1 「スプラトゥーン2」初週販売数は64万8000本。「レイトン ミステリージャーニー」7万本の「ゲームソフト週間販売ランキング+」 - 4Gamer.net

*2任天堂社長「性能や機能譲らず価格重視」 スイッチ発売:朝日新聞デジタル

*3【特集】ゲームバイヤーが見た、ニンテンドースイッチの行方―販売状況や入荷予定は? | インサイド

*4任天堂の「Wii U」は1台売るごとに赤字の逆ざや状態、ニンテンドー3DSに続く背水の陣に | BUZZAP!(バザップ!)

*5「Nintendo Switch」発売3日間の販売数は約33万台。「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」は合計23万本の「週間販売ランキング+」 - 4Gamer.net

*6「Nintendo Switch本体」品薄のお詫びとお知らせ|サポート情報|Nintendo

広告を非表示にする