Rain Shower

趣味の話を色々と

MENU

「異世界スマホ」を最新話まで見た話

この記事はアニメのネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

 

異世界はスマートフォンとともに。という作品を知っていますか?

ここ2ヶ月インターネットに繋いでいなかったという人でなければ恐らく名前くらいは耳にしていると思います。

 

いわゆる「なろう系」のライトノベル作品で7月からはアニメも放送されています。

このアニメは1話の放送後から「中身がない」だの「異世界RTAだの散々なネタ評価を受けていて、それに興味を持って見た人がまた同じような虚無感に包まれるという某フレンズのアニメの初期に見られたのと同じ状況が見受けられます。

ただ某フレンズと違ってあちらは後半から肯定的評価が増え始めたのに対し、異世界スマホは話数を重ねるごとに視聴者の感情がなくなり、最新の11話ではこれまでを遥かに超える乾いた評価が蔓延しています。

 

私は基本的に1クールにアニメを5本以下しか見ないので評価が散々な作品には普段手を出さずこの作品も勿論避けていたのですが、近年のラノベにおける異世界ブームにある程度興味がある(実際シリアス路線の灰と幻想のグリムガルとコメディ路線のこのすばは両方楽しめた)のと、ここまで批判とも言い表せない散々な評価が集まるアニメは一体どれほどのものなのかという純粋な興味が合わさり、ちょうど都合よく時間が確保できたので1話から通して見ることにしました。

 

よくわかる異世界スマホのあらすじ

ひょんな出来事がきっかけで死んだ主人公が異世界に転生するところから物語が始まるまぁありきたりな展開ですが主人公は神様にお願いし、たった1つ「スマートフォン」を異世界に持ち込みます。普通のラノベ作品ならこのスマートフォンを活用して異世界を攻略するんだろうなーと思うところですがそんなことはありません。
神様の力で身体能力が劇的に向上し、全ての属性の魔法が使える(というより見たらほぼ全ての魔法が使える)というチートっぷりを発揮します。

ナルトを知っている方は異世界転生直後にアカデミー候補生が火影に変化したと考えてもらえると分かりやすいです。

このチート能力で問題を解決しヒロインを増やしていくというのが本作のストーリーです。これ嘘じゃないので

 

テンポの早さ(良いとはいってない)

このアニメは話のテンポがかなり早いです。

とある王族の殺人未遂からの使用人が冤罪にさらされ、そこから真犯人発見という普通のアニメなら2話に渡ってもおかしくないような内容を10分で終わらせてします。

一番テンポの早さが光るのは間違いなく2話でしょう。問題発生→解決を1話で3パターンも消化します。そのうちの1つは「既に失われた魔法でしかほぼ直せない病気」をその場で魔法を覚えて治すというこれまたチートっぷりですが、このパートは人物が病気であるという説明を含めてたったの1分半で終わります。

ここまで早いとRPGで薬草を買うクエスト程度の感覚に陥ってしまいますが、実際はそんなことはなく、どれも国家レベルの問題だったりするのでアレ。

 

そして何より駄目なのはテンポが早すぎて感情移入ができない点。せっかくシリアス展開に入るかと思ったら秒で解決してしまう。最初は「やべぇw」と感じても話数を重ねるごとに「どうせまたチート使うんだろ」と冷めた目線になってしまいます。

主人公は困っている人を見ると助けたくなるお人好しキャラですが、とあるの上条さんみたいに行動に熱い感情が乗ったりすることはなく、ただ問題を消化していくだけ。主人公の感情がそもそも変化しないので視聴者側もバトルシーンで熱くなったりすることが全くできません。

 

都合の良いヒロインたち

即落ち2コマかというくらいすぐ堕ちます。

各キャラにきっかけはあるとはいえ「その程度で堕ちるのはおかしいだろ」って展開が毎回のように起こります。

いわゆるハーレムものとしてはここはむしろ評価ポイントかもしれません。

11話を除いて・・・。

 

11話はなんかもう色々アレです。作者の欲望をそのまま再現したみたいな。

端的に書くと10話のラストで登場した新キャラがビッチでエロい誘惑をAパートで永遠に行う→その合間に既存ヒロインたちが主人公の妄想で赤面→Bパートで新キャラが主人公にベロチュー→それに嫉妬したヒロインが直後にキスしながらED

 

1人で見てると「んーーー・・・」って感じで済みますが、これを複数人で見てた場合お互いの顔を確認し合うこと間違いないです。

何でしょうか、ラブコメだと高得点をあげれる内容なんですけどこれ異世界転生アニメなんですよね。10話までも物語の内容は100点満点で10点くらいだったんですけど、この11話は本当に進展がなく2点くらいしか付けれないです。

しかもこれ11話なんですよね、次回最終回なのにキスしながらEDって・・・。

異世界スマホはED後の次回予告がないので「こんな終わり方で来週どうやって締めるの・・・」って感情しか出てこない。

11話は是非実際に見てもらいたい。できたら10話まで全話見てから見るとより虚無感を感じられると思います。

 

個人的に良いと思えた点

散々批判的な意見を書いてきましたがここは良いなと思えた部分もそこそこあります。

・キャラクターが可愛い

作者の欲望の賜物なのかキャラはどれも可愛い。

王女がオッドアイだったりするし間違いなく完全に狙ってる。

各種性格が揃ってるので話抜きにしても見続ければおそらく誰かしら好きなキャラは出てくると感じる。

・OP,ED

OPはA応P。自分は松のOPしか聞いたことがなかったので、こういった曲もいけるんだなと少し関心しました。EDはよくあるヒロイン歌唱もの。すっきりと纏まっていて各話ごとにメインボーカルが違うので浄化タイムとして楽しめます。

曲とは無関係ですが、ヒロインのうちの1人「リンゼ・シルエスカ」の声を担当している福緒唯さんはA応Pの人みたいです。まだそこまで出演経験がないみたいですが、かなり良い演技だと思います。

 

まとめ

突っ込みどころは絶えないが、視聴をギブアップすることもなく騒がれているほどクソアニメではなかった。10話までは

11話も実際にやってることは10話以前と変わらないが、ほんの少しのストーリーすら抜きとってしまうとここまで淡白になるのかと思い知らされる結果になった。

10話まで順番に見てきた自分にとっては「今までに増して中身が無いな」的な感情で収まるが、「話題になってるからとりあえず11話見るか」という気分で見ると間違いなくAパートで切ると思われる。

自分は11話まで見てしまったのでせっかくだしこのまま最終話まで付き合おうと思った。

(※9月30日追記)

12話も観ました。いつの間にか今期で一番最終話を楽しみにしていた作品になってた。

ToLOVEるのようなハーレム展開を提案され主人公がそれを先延ばしにするというまぁヘタレな結末ですが、このアニメなら許される展開だなと個人的には納得してしまいます。

終わってみればテンポ良く進むし、キャラは可愛いしで騒がれているほど不満を感じる事なく観れた。点数を付けるなら5段階で3は与えてもいいと思う。

 

人によっては退屈に感じることはなくてもアニメを見ていることを忘れてしまう、そんな貴重な体験ができるかもしれない。

Twitterで流れていた「白紙の絵を見ている」との揶揄は言い得て妙だと思う。

 

今後、なろう系異世界アニメは増えていくようなので、制作スタッフたちは先人たちの知恵として是非この異世界スマホを周回し、物語に興味を持たせるシナリオ作りに貢献してほしいと思います。