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NintendoSwitchの1周年で色々振り返ってみる

※本来この記事は昨日の時点で投稿しておくべき記事だったのですが、リアルで色々あったので1日遅れてしまいました。

 

昨日2018年3月3日でNintendoSwitch(以下スイッチ)が発売されて1年を迎えた。

個人的にDSが発売された時に次ぐ、もしくはそれを超える程度に深い関心を持ったゲーム機であり、初めて発売日に購入したゲーム機でもあった。

スマートフォンの台頭で家庭用ゲーム市場が縮小していく時代、さらに前世代機WiiUの失敗といった逆風の中で登場したこのゲーム機がここまでの成功を成し遂げたのは、いち任天堂ファンとしてもとても喜ばしいことだ。

 

1周年という記念に併せ、いちゲームファン兼ゲームショップ店員の目で見てきたスイッチの1年を書いていくことにする。

 

発売まで

スイッチが発表されたのは、これ以前の2016年秋頃のイメージムービーが初だが、このプレゼンテーションではスイッチの機能、価格、ソフトラインナップ、そして発売日が発表されたため、多くの人にとって認知されたのはこのタイミングだと思う。

平日ながら発表直後にはTwitterのタイムラインがスイッチの話題で埋まっていたのを覚えている。

29,980円というやや強気な値段設定(WiiUベーシックセットは25,000円)、据置機であり携帯機でもあるというどっちつかずなハードの仕様により日経を筆頭に投資関係では冷ややかな評価になり、任天堂株価が大幅下落したことも勿論覚えている。

 

1週間後の1月21日に全国で予約が開始され、自分が働いている店は2カラー併せて確か35台前後だったと思う。(予約数に関しては2月に一度増えたため最終的には50前後になった。)

昔に比べ財力をある程度持ったのもあり、自分は即日予約した。

この時点で予約は8台。予約が埋まるまでに5日程度かかった。

今でこそ普通に店頭で買える程度に流通しているが、昨年夏頃の状況を思い出すと随分余裕があったなと思ってしまう。

 

全国的に大手家電屋では即日予約終了が多かった。

任天堂本社に近いヨドバシカメラ京都店は当日に限り全予約を受け付ける対応を取り、1000近くの予約を確保した記憶(台数はあまり正確に覚えていない)

うちの店みたいな片田舎でも5日程度で埋まったわけだし、ある程度には勢いがあったと思う。

結果2月辺りにスイッチが発売されるのを知り、予約できずに途方に暮れるという層がかなり発生した。

うちの店も毎日10件近く予約の問い合わせがあった。

思い返すとこの頃から既に品薄の流れを感じさせたスイッチだが、実際のところ本当の地獄こんなものではなかったわけで。

 

発売後~4月

3月3日、ついにスイッチは発売された。

ネットニュースで取り上げられたのもあり、このタイミングでスイッチの存在を知った人も多かったと思う。

メディアクリエイトにおける集計によると国内における初週販売台数は33万台程度。これはPS4の初週販売と殆ど同じなため3月にしては十分な販売数だと思う。

うちの店では一般販売分が無かったので当然だが初日で完売した。

ネットの声を見ていると全国的にも初日、もしくは翌日に完売したケースが多かったと思う。

「スイッチありますか?」

発売日にお客さんから受けたこの問い合わせを今後11月までほぼ毎日聞く羽目になるとは当時は微塵も思わなかった。

当時品薄解消の指標とされていた任天堂社長の君島氏による「発売から一週間程度」、ゲオのバイヤーによる「ゴールデンウィーク以降」という近年の任天堂情勢から考えて当然とも、むしろ夢を見すぎとも言えるこの予想は結果的に大きく外れることになる。

 

発売日以降、毎週一定数スイッチを入荷していたうちの店は毎週入荷日に完売する流れを起こしていた。

毎週尋ねるお客さんも居てあまりに可哀想だったため、タブーだが入荷日に関するヒントを教えたりもしたのが懐かしい。

このスイッチを求めるお客さんの声は3月末~4月頭辺りで2,3倍近くに増えた。

理由は恐らく発売日のロンチタイトルであったゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」の高評価だろう。

後に2017年のゲームオブザイヤーを総ナメしたゼルダシリーズ初のOW作品で、発売日からその高い完成度がTwitterなどに留まらず多くのゲームニュースで連日話題にされ、更に大手のネットニュースに取り上げられ結果的に多くのユーザーに認知された。

その影響で発売日にはスイッチに興味がなかった多くのユーザーが集まる流れが発生した。

因みにゼルダの伝説BotwはWiiUでも同日発売されているが、国内でのWiiU流通台数は僅か330万台とごく一部の(それこそスイッチは発売日に買うような)ユーザーしか所持しておらず、それなら新しいゲーム機を買おうという考えの人が多かった。

これは任天堂にとっては嬉しい誤算であり、結果として品薄が更に加速していくことになる。

自分はこの呼び方はあまり好きではないが「品薄商法」と揶揄され始めたのもこの頃からだ。

 

当初の任天堂のスイッチ販売計画では、発売日から夏まではゼルダマリオカートなどで市場をある程度温めて夏のスプラトゥーンと秋のマリオで爆発させるといったものだったのだが、ゼルダの伝説Botwはスイッチの市場を温めるという指名の遥かに上をいき、たった1本で市場を爆発させてしまった。

4月28日にはマリオカート8デラックスが発売され、スイッチの勢いは更に加熱して入手競争が激化していくことになる。

 

5月~7月

5月はパッケージソフトの新作がわずか1本とWiiUの暗黒時代を思い出す状況だったが、そんな心配は一切関係なく、マリカーゼルダの2本が引き続きスイッチの市場を牽引し続けた。

しかしながらマリカー販売週以後スイッチの週販は3万台前後になり、入手競争は更に激化していた。

この3万台という販売台数は任天堂が今出せる限界台数であり、決して需要が枯れているわけではなかった。(むしろ携帯機と比較して需要が少ない据置ゲーム機において発売3ヶ月で3万台キープは好調)

うちの店は発売日から入荷次第販売して早い者勝ち(よくある緊急入荷システム)の売り方をしていたが、この時期に抽選販売を導入した。

毎週10台前後と片田舎の需要すら満たせない状況で、多くのお客さんが抽選会で涙を呑む姿を覚えている。

この頃2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の「Nintendo Switch発送・店頭販売情報スレ」は既に50スレ目を迎えており、いかに多くのユーザーが入手に試行錯誤していたかが伺える。

 

6月には任天堂の新作格ゲーソフト「ARMS」が発売された。

この作品はかなりCMを行っていたこともあり、ゼルダマリカーほどの販売数ではないがキッズ層の確保に貢献した。

この頃になると「今スイッチを遊びたい」という層に加えて「スプラトゥーン発売までにどうにかしてスイッチを入手する」という層が増え、入手競争はより混乱を迎えることになる。

 

7月21日、スプラトゥーン2が発売された。(発売日の発表時にはオ○ニーの日にインクをかけあう(意味深)とか一部で言われてたましたね)

本体同梱版も多数用意されたこの週は、スイッチの販売台数も10万台と久々に多数用意された。無論一瞬で無くなったのは言うまでもないが。

10万台という販売台数ですら需要は全く満たせず、スイッチを買えなかったスプラ勢には転売屋から購入するという悪魔の手段を利用した人が多数いた。

 

スイッチの品薄がなかなか改善されなかった要因の1つに転売屋の存在がある。

メルカリなどの気軽に個人取引が可能なサイトが増えた結果、手軽に誰でも転売できる時代になった。

そんな時代に初めて発売されたゲーム機であったため、今までのゲーム機の初動販売数の予想が上手く当てはまらなかったわけだ。

ニュースで品薄が話題になればなるほど転売屋はスイッチに目を付け群がってくる。

スプラトゥーン2販売前後には、スイッチの転売価格は定価の29,980円(税込32,378円)から約2万円高5万円代に突入した。

うちの店にも毎週スイッチの抽選に群がる所詮転売屋が複数いて、何とも言えない気持ちでいっぱいだった。

自分のリアルでも、知り合いが転売を仄めかす話をしているのをたまたま聞いてしまい、酷く軽蔑した。

普段人のこういった行為にあまり興味はないが、自分の働いている内容に関連しているだけでこれほど心が荒むのかと自分でも驚いた。

 

8月~11月

ゲオのバイヤー予想「ゴールデンウィーク以後に品薄は解消する」とは何だったのか。

ゴールデン通り越して年によって存在するシルバーの時期に迫っている。

 

8月には前年発売されたモンハンXXのスイッチ版が発売された。

この段階で先日発売され大ヒットを記録した「モンスターハンターワールド」が発表されていたのもあり販売本数はそこまで大きく伸びなかった。

(モンハンワールドは出荷本数が750万本を超え、カプコン史上最高の出荷本数になったみたいです。おめでとうございます)

ソフト郡は先月に引き続きスプラ、そしてマリカーの2本が根強く売れていた。

さすがにゼルダは所詮ゲーマー向けであったためここまでくると勢いは落ちてきた。

しかしこの段階ではスイッチ唯一のRPGであったため、そういった層の需要を水面下で満たし続けた。

この流れは9月、10月も変わらず続いた。

 

10月27日、スーパーマリオオデッセイ」が発売された。

ゲームキューブで発売されたスーパーマリオサンシャイン以来実に15年ぶりとなる「箱庭マリオ」の新作である本作は、1月のプレゼンテーション映像公開の時点で多くのマリオファンを湧き上がらせた。

箱庭マリオについてよくわからない人は、こちらのブログが詳しいので読んでみるのをオススメします。

www.gamehuntblog.com

 

マリオデは初週販売本数50万本(ニンテンドーストアのダウンロード版を含めない)を超え、3Dマリオの過去最高値だった。

しかしながら7月に発売されたスプラ2の初週60万本を抜くことはできず、いかにスプラトゥーンがここ数年の新規IPで凄まじい存在力を持っているかをマジマジと見せつけられる結果となった。

WiiUの初代スプラトゥーンは2015年5月に発売され、7月以降にニコニコ動画を始めとした動画サイトによる実況で注目を集めるなど頭角を現し、最終的にWiiUで一番売れたソフトになった。

販売本数約150万本と単純計算でWiiUユーザーの2人に1人は購入していることになり、WiiUスプラトゥーン専用機などと揶揄されるのも頷ける数値である。

自分もスプラトゥーンのためにWiiUを購入し、スイッチのスプラ2もプレー時間が既に700時間を超えていて、非常に面白く中毒性が高いソフトであると思う。(ストレスも貯まる)

 

閑話休題

マリオデは日本以上に海外で絶賛され、特にこの時期はアメリカのブラックフライデーと重なるため、日本に向けては最低限の出荷に留められた。

しかし、この時期には任天堂が進めてきた増産体制がようやく流れに乗り、11月末頃には今までの倍近くのスイッチが出荷されるようになった。

11月にはパッケージソフトが10本発売され、WiiUが成し遂げることができなかった「本体発売日以外の月で二桁のパッケージソフト発売」を達成し、その好調さを見せつけた。

 

12月~現在

12月になると全国のサンタさんが電気屋やゲーム屋へスイッチを求めて駆け巡った。

同時期にスイッチの出荷はクリスマスに向けて大幅に増台し、あくまでうちの店基準だが品薄は解消した。

夏頃には「これサンタさん死ぬのでは?」と思っていたが、さすが任天堂。その辺りは流石に間に合わせてくれた。

新作もゼノブレイド2」が発売され、長らく薄かったRPGソフト層を埋める形になった。

 

新年明けて1月、流石に三が日はお年玉効果で11月以来に完売したが、これ以降は出荷も安定し、うちの店では売り切れることがなくなった。

2018年3月現在ではAmazonも定価で購入でき、中古品価格は30,000円~と転売屋も死滅したと思われる。

1月以降もパッケージソフトはポンポン発売されているが、やはり2月に発売されたThe Elder Scrolls V:Skyrimの存在が大きい。

スイッチ初のCERO:Z区分のソフトだが、それ以上にあのスカイリムが任天堂ハードで発売され、更に携帯できるというのはかなり画期的である。

もちろんスカイリムの魅力であるMODを適用できないのは大きいがそれを差し置いても任天堂ハードでスカイリムが発売されたのは、スイッチの今後のサードパーティソフトに大きな影響を与えるのは間違いない。

加えて今週はDOOMも発売され、海外ではPAYDAY2、Wolfenstein2も発表されており、今世代において重要な洋ゲー層の確保も着実に進んでいるといえる。

 

他には個人的趣味だが「CaveStory+」を挙げたい。

PCフリーゲームをある程度遊んだことのある人なら恐らく殆どの人が知っているであろう作品「洞窟物語」のリメイク版である。

自分自身この作品のファンであり、発表された日に即座に予約した。

初週販売本数は1000本程度だが、自分と同じようなファンが1000人いると考えれば十分に愛されている作品だなと感じてしまう。

 

いずれにせよこの時期には、後発移植が多数ではあるがWiiUでは殆ど成果を出せなかったサードパーティソフトを集めることに成功している。

 

今後の展開

品薄が解消し1周年を迎えた今、スイッチはどこを目指しているのだろう。

任天堂の君島社長は、2018年度には新規に2000万台の販売を目標にしていると発表した。

任天堂の決算資料によると、2017年12月の段階でスイッチの販売本数は全世界で1213万台にのぼる。

当初の目標だった2018年3月までに1000万台という目標を3ヶ月も残して大きく突き放した。

しかし、ゼルダマリカー、スプラ、マリオデといったキラータイトルを放出した今、新たに2000万台を販売するというその自信はどこから来るのだろうか。

 

その答えの1つが先日発表されたNintendo Laboだろう。

スイッチを使用した知育玩具であり、知育玩具でありながらそのソフトウェアは任天堂の追求してきた「遊び」の集大成が詰まっているように感じられた。

Toy-Con2ロボットキットの同梱ソフトには、かつてWiiUの発表会で公開されるものの、実際に発売されなかったロボットゲーの面影を確認でき、過去の開発を無駄にせず次の世代へ活かしているのを感じられる。

このNintendo Laboに関しては投資家も好意的な受け止め方をしており、また任天堂の予想を上回る嬉しい誤算が見られるかもしれない。

4月の発売に期待したいところだ。

 

しかし、あくまでこれは今まで獲得してこなかった普段ゲームをしない新しい層に向けてのアピールだ。

今まで発表されてきたソフト群では動かなかった準ゲーマー層を獲得してくには、こういった変わり種ではなく、やはり作り込まれたゲームが求められている。

任天堂の自社ソフトラインナップとしては今月3月に「星のカービィ スターアライズ」、春頃にはヨッシー新作を予定しているが所詮この2本は二軍レベルであり、更に大きなキラータイトルが必要だろう。

ポケモンスマブラどうぶつの森、そして海外向けにはメトロイドプラムと可能性は色々ある。

ひょっとするとWiiUスプラトゥーンのように新たな新規IPを持ってくる可能性もある。

いずれにせよ、任天堂はこちらの想像を上回る勢いを見せつけてくれるに違いない。

 

発売2年目もNintendoSwitchの快進撃に期待していきたい。

 

※記事タイトルを変更しました

※2モンハンワールドについて追記しました