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Twitterの記憶 -リアルタイム性を失うSNS-

この記事は読んでためになるような内容では一切なく、むしろ自分の黒歴史が無限に溢れているが、Twitterの1つの時代が終わる節目として自分の行いを纏めておこうと思い記事にすることにした。

 

長文を書くのは好きな自分だが、相変わらず人に読ませる文を書けているとは言えないため他の記事に違わず読みづらい内容だが温かい目で見て頂けると幸いだ。

 

出会い

Twitterに出会ったのは2012年。

正確には登録したのが2012年で、存在自体は2011年くらいに知った。

当時高校生だった自分が中学時代からの付き合いであるオタク仲間数人との連絡を取る手段としてTwitter垢を作成した記憶がある。

これ以前に学生掲示板、ヤフブロ、チャット、2chなど様々な場所で活動してきた自分にとってTwitterはこの時点では所詮1つの新たな場所にすぎなかった。

 

利便性に気付く

数人のオタク仲間のフォロワーから交友関係を広げていた自分は、その過程でサードパーティクライアントの存在を知る。

「Janetter」

当時公式Webしか使用していなかった自分にとってこのTwitterクライアントに搭載されていたツイートのリアルタイム取得機能(UserStream)は革新的で、瞬時にフォロワーのツイートが取得できるこの機能は、Twitterのコミュニケーションツールとしての価値が自分の中で大幅に向上した。

リアルタイムでツイートを取得できることにより、より多くの情報を捌くことが可能になったため自分はこれまで以上にフォロワーを増やしていった。

この時点ではまさかあんなことになるとは思っていなかった。

 

飲まれる

フォローを増やしていた道中でとあるユーザーに出会う。

そのユーザーはツイート数が600万以上というTwitterを始めて数ヶ月の自分にとっては理解不能な数値だった。

後にマクロによるツイート数増加という回答を得たわけだが、当時の自分はこの頭がおかしい摩訶不思議な空間に非常に興味を抱き、彼と交流を持つようになった。

今更説明することではないがTwitterにはRTという機能があるため、彼と交流する過程で摩訶不思議な界隈のユーザーが次々にTLに流れてきた。

趣味は似ているようで異なっていた彼らだがとある目的ではみな一致していた。

それが「ふぁぼ」だった。

 

彼らは常にふぁぼを得るために戦っていた。

赤ふぁぼ(死後)*1程度では満足せず数百、数千のふぁぼを目的として日々くだらないタツイを考えていた。

気がつくと自分も彼らに混ざり、ふぁぼを得るためだけにTwitterをするようになっていた。

当時自分はPCではJanetterを使用していたが、スマホではtwiccaというリアルタイム更新が搭載されていないクライアントを使用していた。

しかし、ふぁぼ漬けのTwitter生活を続けているとPCが使用できない場所でもリアルタイムにふぁぼを受け取りたいという欲が抑えきれなくなってきた。

そんな時に自分の欲を受け止めてくれるTwitterクライアントに出会う。

「ShootingStar」だった。

 

ShootingStarとふぁぼ

ShootingStarを手にした時、自分は無敵だった。*2

無駄のないスタイリッシュなデザイン、アプリはサクサク動作し、ツイート領域の左・中央・右のそれぞれのタップで異なるアクションが可能といった自称ツイ廃に適したTwitterクライアントだった。

ShootingStarにより流れてくるツイートを全て受け止め、それらを瞬時にふぁぼる、それが可能となった自分はこれまで以上にTwitterに飲まれていった。

ShootingStarはその使いやすさから使用するユーザーが日に日に増えていった。

私のフォロワーには「ShootingStarが使いたいからAndroidスマホを買った」という人までいた。

ShootingStarには他のクライアントには無い独自の機能が多数搭載されていた。

自分の界隈では「パクる」と「エターナルフォースブリザード*3がよく利用されていたと思う。

だがこれがいけなかった。

必死に考えたネタツイをワンタップでパクれることによりオリジナルという概念が崩壊し、TLはパクツイと意味不明な顔文字*4で埋め尽くされ、それをエタフォでふぁぼり続けるという地獄絵図になった。

一応ShootingStar作者のharu067氏はパクツイに対してその元ツイートを探す「パクりを辿る」という機能をShootingStarに搭載しており、元ツイートを拡散することを推奨した設計にしていた*5ようだが、残念ながら自分の界隈ではそれを訴える人は皆無だったように思う。

 

 だが自分含むフォロワーは特に悪びれることもなくそれを続けた。

そこにふぁぼりふぁぼられるという環境さえ存在していれば中身はどうでも良かったのだから。

やがてFavstarが人気になり、トロフィーの投げ合いを行ったり、ふぁばーな*6でのランキングを競ったり、FavstarがBAN騒動になった時は別の価値を求めて大量の垢を作成しフォロワーを増やす行為(いわゆるフォロー爆撃)を行ったりと普通の人たち(クソデカ主語)は想像もしないようなTwitter活動を続けた。

そしてその中心にはShootingStarというクライアントがあり続けた。

 

今思うと自分の存在した界隈が行っていた行動は非常に自分勝手な振る舞いであり、当時から非常に多くの人に迷惑をかけていたと思う。

こんな記事上ではありますが謝罪をしておきます。その節はご迷惑をお掛けし申し訳ありません。

恐らく迷惑をかけたであろう人の中には現在は交流していたりする人もいるのでそちらはそちらで感謝しています。

 

チャット化の気付き

TwitterAPIが1.1に更新されるタイミングでShootingStarはサポートを終了し、自分は新しいTwitterクライアント「twitcle」に出会った。

UserStreamを備えたAndroid用クライアントの代替を探していた自分にとってtwitcleはシンプルながら多機能を備えておりすぐに有料版を購入するに至るレベルで気に入った。(黒歴史時代の影響で変な定期ツイートを設定しているフォロワーが多かったので何よりクライアントミュートが気に入った)

 

この頃には自分もふぁぼを飛ばし合う環境には飽きがきていて、自分はひたすら思ったことをツイートするようになった。

今では当たり前の事だが、ふぁぼの欲望に飲まれていた自分は「いかにふぁぼを稼げるか」といったツイートを意識していたように思う。

もちろん普通のツイートもしていたが、比率的にはふぁぼ関連の発言のが多かったのは間違いない。

 

その日その時に思ったことをツイートする。

それはゲームについてだったり、ニュースについてだったり、大学についてだったり様々だ。

だがそんな何気ないツイートもそのままTLを眺めていると誰かがそれに反応してまたツイートする。

そんな環境がかつて自分がハマっていたチャットを思い出した。

話のジャンルは千差万別でこちらから振ったり相手から振られたり、いずれにせよそこから会話が始まりどんどん人が参加していき人が抜けていく。

 

TwitterのTLはチャットだ」

 

それに気付いてからからより自然な自分をツイートに出すようにした。

これまでよりもフォロワーとの距離が近くなった。

おかげで今までとは違う新しい出会いもあった。

色々な出会いを通じてTLの話題は更に千差万別になる。

無限の話題がリアルタイムに進行するTwitterのTLは自分にとって最高のチャットルームになり、改めてTwitterにハマった。

その最高のチャットルームを構成していたのはフォロワー各位であり、日々の出来事であり、UserStreamだった。

 

UserStreamの終焉

ふとtwitcleを開くとTLが流れていく。

気になる話題があればそれに乗っかり、そうでなければ自分が思っていることをツイートする。

そしてまたTLは流れていく。

そんな自動でツイートを流してくれるUserStreamの機能が2018年8月24日に廃止された。(記事書いてたら止まってた)

Twitter社によるとUserStreamを使用しているユーザーは全Twitterユーザーの1%程度らしい。

自分の周りにはUserStream無しのTwitterは考えられない人ばかりなため少し戸惑うが実際に正しい数字なのだろう。

いつも通りにtwitcleを開くと画面には起動時から変化の無いTLが映り続ける。

もうあの流速は帰ってこないのだ。

 

現在サードパーティクライアントのホームTL取得制限は15回/15分という非常に厳しいものとなっている。

UserStreamの自動取得に頼っていた自分にはとてもじゃないが我慢できる回数ではなかった。

これに対する策としてリスト機能を使うという手段がある。

こちらは900回/15分という単純計算で1秒に1回取得できる程に余裕がある。

UserStreamの廃止は段階を踏んでテストされていたため、一度止まっている時にこのリストの疑似ホームTL化を試してみた。

確かに更新するたびにツイートは流れてくる。RTもきちんと流れる。

だがそこにはリアルタイム通知が無かった。

リアルタイムにふぁぼ*7とRTの通知が飛んでくる、それは会話のアクセントであり、誰の発言がどの会話と繋がっているのかをわかりやすく可視化する手段だった。

一応公式アプリでは通知をリアルタイムとはいえないが定期的に表示してくれる。

ただ、通知画面に移動するために操作が必要であり、あまり満足して使えるものではない。

何より公式アプリではTLに色々な不純物が混ざって時系列順に表示されないため、発言のリアルタイム性を重視する自分にとっては耐えられるものではなかった。

TLのリアルタイム取得とリアルタイム通知、UserStream廃止によってこの2つを奪われたTwitterは自分にとって価値があるものではなくなってしまった。

Twitterにハマった原因であるUserStream機能を無くしてTwitterを続けることが自分にはもう出来ないのだ。

 

UserStream廃止は実際どうなのか

個人的な意見を捨てるなら非常に現実的な対応のように感じる。

実際1%しか利用しているユーザーがいないサービスを半永久的に続けるかと言われたらコスト面などからして廃止するのが妥当だろう。

ただTwitter社の進め方はあまりに一方的ではないだろうかと思う。 

2015年にTwitter社のCEOは「アプリ開発者との関係をリセットし、常に意見を聞いて再スタートしていきたい」との内容の発言をしていた。

果たしてTwitter社はその後アプリ開発者側に対して好意的な姿勢を持っただろうか。

もっとユーザー側に寄り添った提案を出すことが出来たのではないだろうか。

アプリ開発者でも何でもない自分には意見する権利すら無いかもしれないが、上記の発言からのこの顛末は非常に悲しい結果としか言いようがない。

 

新たな場所へ

Twitterの見切りをつけた多くのフォロワーと同様にマストドンに移行を検討している。

Twitterで出会った多くの人との関係が途切れてしまうのは悲しいが、もしマストドンへ移行されるのであれば引き続きこんな自分と交流して頂けると嬉しい限り。

 

恒例というか宣伝というかそんな感じのアレだが、今回記事でも名前を出したShootingStarも含め多くの有名サードパーティクライアント製作者がTwitterについて思いを綴った同人誌が発行されている。

(どうやら現在物理本が売り切れらしくPDF版のみ。来月中には物理本も変えるようになるはず)

mikutter-book.booth.pm

 

 

お前はアプリ開発者でも何でもないだろと言われるかもしれないが、一部の技術系界隈の方と親しくさせて頂いている自分にとって非常にお世話になった方々の思いが詰まっている本のため宣伝させて頂いた。

自分も購入し読ませて頂いたが、Androidマーケット*8の文字列で涙が出そうになった。

2011~2013年のTwitterを様々なクライアントで試行錯誤しながら過ごした人にとってはきっと読み応えのある内容になると思う。

 

出会いがあれば別れがある。

匿名掲示板でインターネットを学んだ自分にとってTwitterでの名前を使用した交流は非常に楽しいものでした。

Twitterで関わった全ての方に感謝を。

*1:Twitterユーザーがふぁぼ(現いいね)したツイートを纏めていた「ふぁぼったー」というサイトがかつて存在した

ふぁぼ数ごとにツイートの色が変化し、中でも5ふぁぼ以上のツイートは赤色で表示されたため赤ふぁぼと呼ばれていた

*2:20世紀少年のケンヂのパロだけど誰にも伝わらなさそう

*3:通称エタフォ。TLに読み込んだ全てのツイートをふぁぼる

*4:しろまるAAを含む意味不明な顔文字が当時流行っていた

*5:mikutterの薄い本vol.14 レズと青い鳥より

*6:前述したふぁぼったーの赤ふぁぼだけを抽出し、その数を日計しランキング化したサイト。現在閉鎖済み

*7:時代が変わっても自分たちにとってTwitterの♥は★であり、いいねはふぁぼなのだ

*8:現GooglePlay